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パナソニックがSANYOを食った [本]

ちょっと古いニュースかもしれないが、読売新聞12月11日付けの経済面に、次のような記事があった。
「パナソニックは10日、三洋電機株式会社の公開買い付け(TOB)で三洋電機の発行済み株式の50.19%にあたる30億8200万株(普通株換算)の応募があり、TOBが成立したと発表した」

つまり、パナソニックが三洋電機を子会社にしたということだ。ありていにいえば、パナソニックがSANYOを買収したということだ。買収総額は約4038億円だそうだ。

このパナソニックとSANYOの創業者って、義兄弟だったって知っていますか? 松下幸之助氏と井植歳男氏のことですが、、ですので、単なる企業買収だけではないのですね。

このテーマで書かれた書籍がある。面白そうなので手に入れた。
「パナソニックがSANYOを買収する本当の理由」というものだ。
2769.jpgそれより先に、パナソニックは、松下電器産業など、それまで社名に、創業家の「松下」を冠していたが、それを一掃している。
それに関連して、「パナソニック」や創業者の「松下幸之助」の書籍が多数出ている。

また、SANYOの創業者であり、松下幸之助氏の義弟である井植歳男氏に関する書籍もある。

しかし、両社および両家の関係が書かれた書籍は見当たらないような気がする。
おりしも、昨年のリーマン・ショック以来、世界的大恐慌のなかで、経済や企業が疲弊している、競争原理というよりも合併、統合、提携といった方向に向いている。

つまり、合併や統合、提携によって共倒れを避けるということだろう、しかし、働く者にとっては、いずれの場合も苦難の道があるのみだ。

それは、過去の合併や競合によって去っていったものをみんなみているから。
いま、パナソニックがSANYOを子会社にしたが、SANYOは一部の業務を売却しているし、また、今後、雇用の問題も出てくることは予想される。

長くなったが、こうしたパナソニックとSANYO、松下家と井植家の創業時代からの所以を面々と綴った興味深い書籍が、先にあげた、

「パナソニックがSANYOを買収する本当の理由」
帯には、「松下幸之助没後20年、骨肉のM&Aは成功するのか!?」
と書かれている。

370ページとちょっと厚いし、1800円と高めだが、家電メーカー世界トップ企業でもあり、松下幸之助氏自身の経営哲学の本も売れているようだから、違った視点で、世界企業や世界的企業家をみるのもよいだろう。年末年始に酒を飲みながら読むとするかな。

また、「パナソニック」を扱った本もあるので、読み合わせても面白いかもしれない。


パナソニックがSANYOを買収する本当の理由

パナソニックがSANYOを買収する本当の理由

  • 作者: 荻 正道
  • 出版社/メーカー: アーク出版
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本



松下からパナソニックへ 世界で戦うブランド戦略 (アスキー新書)

松下からパナソニックへ 世界で戦うブランド戦略 (アスキー新書)

  • 作者: 大河原 克行
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/04/09
  • メディア: 新書






パナソニック 底力の秘密

パナソニック 底力の秘密

  • 作者: 大西 宏
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2008/09/18
  • メディア: 単行本



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