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注目?「スマートグリッド」 [ブログ]

昨日の報道ステーションで、アメリカの「スマートグリッド」についてレポートしていた。

「スマートグリッド」という言葉、あまり聞きなれない言葉だったが、いま、かかわっている仕事のなかにしばしば「スマートグリッド」という言葉が出てきたので、昨日のレポート、興味深く見た。

「スマートグリッド」というのは、広大な国土があるアメリカや中国、ロシアなどが、発電所などから、電力需要地域までは効率よく送電する必要がある。そのためには超高電圧の電力を最適化し、超高圧送電網を敷設して管理することになる。

これらを一元管理することが「スマートグリッド」といわれるようだ。

これは、単に一企業だけでできるものではないし、政府や公共投資だけではなななかできないものだ。
昨日のレポートでは、オバマ大統領自ら、その取り組みを推奨し、企業への補助金や、税の特典などを与えて、民間企業の参入促進をはかっているようだ。

一方で、CO2削減や原子力発電のリスクもあり、自然の力を使った発電の取り組みも盛んになっている。
太陽光発電や風力発電だ。

いずれの場合も、広大な設置場所と、天候に左右されないことが条件となってくる。好条件を備え、しかも、広大な国土、人口の多い、つまり大量の電力供給が必要な国が、現在のところアメリカと中国だろう。

このスマートグリッドが普及するためには、その技術開発が前提となる、そして、その結果、世界標準となるのだろうが、この両国がしのぎを削っているようだ。

もちろん、技術力には日本も優れているが、ただ、日本の国土、気候から考えると国内需要はどうだろう。そこで、日本企業は、大手・中堅問わず、近くであり新しい市場でもある中国に技術供与しているようだ。

そして、アメリカで進んでいるのが、一般家庭の電力販売だ。家庭で発電したものを、電力会社に売るというものだ。日本でも、太陽光発電においては取り組んでいるところも多いが、国土が狭い、雪や雨が多い。マンションなど共同住宅が多いという条件では、やりたくてもやれない。普及にはずみがつかない。風力も北海道や長い海岸線などが適しているようだが、いまのところ投資に見合う効果が出ていないように思う。

こういった事業や、家庭には、助成金や特典などがあるようだが、その特典は微々たるものでは普及に弾みはつかないだろう。

目先の仕分けや利益を求めるのも必要だが、はたして、その先はどうなるのか、経営計画では、よく、短期、中期、長期(最近はあまりいわれなくなったが)に沿って計画を立てるものだが、そういう事業区分から、仕分け、国民生活展望を考えるべきではないだろうか?

アメリカの「スマートグリッド」のレポートでは、政府の役割、大企業の役割、小企業や地域の役割、一般人ができることなど、それぞれにメリットが出るような施策となっている。

それは、やはりこれからの、行政、企業、消費者、それぞれの立場でどのようにかかわっていくのかという一元的な考え方があるからではないだろうか。それをできる政府であるかどうかが、今後の国を左右していくのでは、、。

単なる目新しい手法で、目を奪うのもいいが、その結果、その先には何があるのか、という絵が、われわれ、火庭(かてい)人が描けなければ、なんの意味もない。
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