「思考軸」をつくれ [本]
「60歳での起業は、1時間で決めました」と豪語するライフネット生命保険出口治明社長の最新刊である。
日本では前例がないという生命保険会社の起業に成功し、ある意味閉鎖的、特権的な業界の常識を打ち破って上昇気流にのっている出口治明社長の、「ものの見方・考え方」を著わしたものだ。
なぜ、たった1時間で「起業」を決められたのか?
また、60歳でのシニア起業、なぜできたのか?
もちろん、単なる時間の1時間というものではないと思う。
結果を導き出すためには、それまでにいろいろと見たり、聞いたりしたことを「インプット」して置くことが重要だ。
そのインプットされた情報を整理しておくことで、良い結果につながるのではないか。
その「インプット」するものとは、、、
日本の企業社会、とりわけ、許認可事業に関しては、政府、行政官庁の縛りがある、そのうえ、業界団体という強固な組織がある。
いわゆる既得権で守られている業界である。
それに対して、従来の常識にないビジネスモデルで起業をしようとすると、その厚い壁に阻まれ、撤退ということが過去、日本国内企業に限らず、海外から進出してきた大企業にもあった。
その環境下のなかで、いかにして起業を成し遂げたのか、
そこには、従来の日本人的な発想、考え方、見方、組織運営、人材育成といったことにない、出口流といえるものがあると言わざるを得ない。
それは何か、日本の組織、政府、行政官庁、企業においては、上の命令、指示は絶対である、もしその指示にしたがわなければ、よくて左遷、悪くて、辞めていくしかない。
ここに、日本人社会の、なにか異変が起きた時に、柔軟に対応できないウイークポイントがあるのだ。
いいかえれば一枚岩である。
リーマンショック以来、欧米中が立ち直りかけているなかで、いまだに立ち直れない日本、ここに原因があるのではないか。
そのような思考を持っていたことで、従来の常識を破って起業に成功した出口社長の言葉に説得力がある。
しかし、あえていうならば、出口社長、京都大学を卒業し、日本生命に入社し、エリートコースを歩んできたという経歴があるからこそ、こうした思考ができたのではないのか、と思う。
日本社会が閉塞しているなかで、こうした業界の壁に遮られている志の高い人々が大勢いるはず、このような成功に結びついているのは稀有なことだろう。
出口社長にお願いしたいのは、自らの成功、自社の成長だけではなく、こうした人々に対するサポート・支援をする活動、いわゆる古い体質の組織と新しい体質の人との橋渡しをしていただきたいなと思うのである。
日本では前例がないという生命保険会社の起業に成功し、ある意味閉鎖的、特権的な業界の常識を打ち破って上昇気流にのっている出口治明社長の、「ものの見方・考え方」を著わしたものだ。
なぜ、たった1時間で「起業」を決められたのか?
また、60歳でのシニア起業、なぜできたのか?
もちろん、単なる時間の1時間というものではないと思う。
結果を導き出すためには、それまでにいろいろと見たり、聞いたりしたことを「インプット」して置くことが重要だ。
そのインプットされた情報を整理しておくことで、良い結果につながるのではないか。
その「インプット」するものとは、、、
日本の企業社会、とりわけ、許認可事業に関しては、政府、行政官庁の縛りがある、そのうえ、業界団体という強固な組織がある。
いわゆる既得権で守られている業界である。
それに対して、従来の常識にないビジネスモデルで起業をしようとすると、その厚い壁に阻まれ、撤退ということが過去、日本国内企業に限らず、海外から進出してきた大企業にもあった。
その環境下のなかで、いかにして起業を成し遂げたのか、
そこには、従来の日本人的な発想、考え方、見方、組織運営、人材育成といったことにない、出口流といえるものがあると言わざるを得ない。
それは何か、日本の組織、政府、行政官庁、企業においては、上の命令、指示は絶対である、もしその指示にしたがわなければ、よくて左遷、悪くて、辞めていくしかない。
ここに、日本人社会の、なにか異変が起きた時に、柔軟に対応できないウイークポイントがあるのだ。
いいかえれば一枚岩である。
リーマンショック以来、欧米中が立ち直りかけているなかで、いまだに立ち直れない日本、ここに原因があるのではないか。
そのような思考を持っていたことで、従来の常識を破って起業に成功した出口社長の言葉に説得力がある。
しかし、あえていうならば、出口社長、京都大学を卒業し、日本生命に入社し、エリートコースを歩んできたという経歴があるからこそ、こうした思考ができたのではないのか、と思う。
日本社会が閉塞しているなかで、こうした業界の壁に遮られている志の高い人々が大勢いるはず、このような成功に結びついているのは稀有なことだろう。
出口社長にお願いしたいのは、自らの成功、自社の成長だけではなく、こうした人々に対するサポート・支援をする活動、いわゆる古い体質の組織と新しい体質の人との橋渡しをしていただきたいなと思うのである。
直球勝負の会社―戦後初の独立系の生命保険会社はこうして生まれた
- 作者: 出口 治明
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 単行本
生命保険はだれのものか―消費者が知るべきこと、業界が正すべきこと
- 作者: 出口 治明
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: 単行本
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,575 円
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60歳での結婚は、1時間で決めました。
これならいけそう。
by ふぢた (2010-07-14 15:08)
「古い体質の組織」、「団塊の世代の定年退職」でずいぶん減ったと思ったのに、「体質」だけはその後の世代にも受け継がれているというわけね……。
by NONNONオヤジ (2010-07-15 15:10)
とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
by あろえ (2010-09-08 15:22)